中国輸入規制品・中国輸入禁止品
目次
中国から製品を輸入して販売しようとする場合、まずは、その製品がはたして、輸入が可能なのかどうか、また輸入してそのまま販売できるのかどうかといったことに注意が必要です。これだけ中国からの輸入が当たり前に行われるようになると、これらのことは忘れがちになりそうですが、実は結構やっかいな問題に発展してしまうこともあります。今回は、その当たりのことについて見ていきます。
○輸入規制と輸入禁止、販売禁止について
まずは、混合されがちな輸入規制と輸入禁止にてついて見ていきます。輸入禁止とは、文字通り、輸入して国内に持ち込むことができない製品のことを指します。これは、中国に限らないのですが、麻薬類や武器、兵器といったものがそれに該当します。これに対して、輸入規制とは、輸入をしようとすると一定の条件をクリアしなければいけないもののことになります。それぞれの製品に関する法律の中で定められているものも多く、注意が必要です。また、たとえ輸入できても、国内で販売しようとすると規制がかかってくるものもあります。それぞれ、所管する役所に確認などが必要となってきますが、輸入ビジネスは、製品を販売して、はじめて成り立つものですから、仕入れの前によく調べておくことが大切です。
また、通関に関して予期せぬ出来事がおきたり、時間がかかってしまったりといったこともありえますので、その当たりにも注意が必要です。
○輸入や販売に関して規制がある製品について
中国に限らないことですが、輸入販売の際には様々な規制がかかってくる可能性があるということを説明しましたが、代表的な例をあげていきます。
<食器、調理器具、玩具>
食器や調理器具など食品が触れるものを輸入しようとする際には、規制の対象となります。食品が直接、触れ、そして私達の身体の中に入っていくわけですから、食品衛生法をクリアする必要があり、定められた届け出等が必要となってきます。
また、玩具、おもちゃについては、子供が口に入れる可能性があることから、同様の主旨で、規制対象となっています。
<薬、医療機器>
薬や医療器具等も国民の健康に直結するものですから、規制対象となっています。製造や販売に関して許可が必要で、当然と言えば当然ですが、結構、ハードルの高いものとなっています。
また、健康器具や美容器具については、非常に微妙な製品も出てきます。具体的な効果効能があるものは、医療器具に該当する場合が出てきます。例えば、マッサージチェアなどがそれに当たりますが、トレーニング用のマシーンは該当しません。
そして、化粧品関係も規制の対象となってきます。そこには、シャンプーやリンス歯磨き粉なども含まれます。
<家電製品>
家電製品、特にコンセントにつなぐものについては、安全の確保のために、輸入、販売ともに電気用品安全法の規制対象となります。電気用品の輸入事業者としての届け出が必要で、製品については、経済産業省が定める規格を満たす必要があり、その証をしてPSEマークの表示が必要となってきます。また、リチウムイオン電池は輸入不可となっています。
<電波法の適用を受ける製品>
輸入の規制はないのですが、販売する際には規制がかかるものの1つに電波法の規制を受ける製品があります。無線通信を利用する製品がこれに当たり、具体的には、Bluetooth搭載製品やドアホンやとレンシーバーといった微弱無線搭載製品といったものがあります。
また、最近よく輸入されるものでは、ドローンなども電波法の規制の対象となるものです。
○輸入に関して注意が必要なもの
あと、規制の対象にはなっていなくても輸入する際には注意が必要なものもあります。例えば次の例なものです。
・ブランド品は商標権等を侵害する恐れがあります。
・液体、粉末状のものについては、空輸ができないことがあります。
中国からの輸入・販売に関する規制等について見て来ました。それぞれの製品ごとに様々な法律があります。これらを全てクリアしなければ大きなトラブルとなってしまうこともあります。勿論、自分で全て調べることができればいいのでしょうが、実際の手間や難易度を考えると、現実的ではないような気がします。私達、JT TRADINGでは、それらを全てお任せいただき、企画、販売といったビジネスのコアな部分に集中していただくお手伝いをさせていただきます。中国からの輸入ビジネスをお考えの方は、是非、一度、ご相談ください。