中国からの輸入ビジネス、食器・調理器具

中国からの輸入ビジネスをする場合、いくつか注意するべき点があります。例えば、そもそも輸入できないものがあったり、色々な手続きや検査が必要となるものもあります。それらの中には、ある程度、想像、想定できるものもありますが、予想外のものもあります。例えば、食器や調理器具などが、そうかもしれません。それでは、そんな食器や調理器具を中国から輸入する場合の注意点について見ていきます。

〇食器・調理器具の輸入に関わる規制、法律とは?

 中国から食器や調理器具を輸入する場合、どのような法律が関わってくるのでしょうか。その答えは、「食品衛生法」です。食品衛生法と言うと、直接口に入る食品などだけが関係してきそうですが、実は食器や調理器具を輸入する際にも、規制の対象となってくるのです。このように、食器や調理器具については、特に、規制対象となる法律がないように思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、食品衛生法の規制対象となっているのです。

〇食品衛生法とは?

 その食品衛生法とはどのような法律なのでしょうか?簡単に見ていきます。

 その目的は、私達の健康を守るためです。そのために、食品等に関して様々な規制が設けられているのですが、食品等を海外から輸入する際にもいくつかの規定が設けられていて、届け出や必要に応じて検査を受けなければいけません。違反すると、輸入できないばかりか、廃棄といったことに繋がります。食品の他に食品添加物や器具、容器包装等が届け出対象となっています。今回、話題にしている食器や調理器具についても、食品に触れ、私達の口に入るものとして、食品衛生法の規制対象となるのです。

〇中国から食器・調理器具をスムーズに輸入するには?

 では、中国から、食器・調理器具などを輸入する際に必要となる食品衛生法の手続きについて説明していきます。

 ・検疫所への食品等輸入届出書の提出

  輸入の都度、届出書の提出が必要となります。届出書は、品目や生産国や製造者、材質などを記入し、税関と同じ検疫所へ提出することになりますが、荷物が到着する7日前から提出が可能ですので、事前の提出がスムーズな輸入に繋がります。

  また、製品によっては、原材料及び製造工程に関する説明書、衛生証明書、試験成績書といったものが必要になることもあります。

 ・食品衛生監視員の審査

届出後、検疫所の食品衛生監視員による審査を経て、検査の要否が決定されます。

検査が必要な場合は、合格後に食品等輸入届出済証が交付され、はじめて輸入できることになります。

  もし、不合格となった場合は、国内での販売はおろか輸入が出来ないことになり、輸入者自ら、廃棄や送り返す必要が出てきます。

 

今回は、中国から食器・調理器具などを輸入する際に見落とされがちな手続き、食品衛生法について見て来ました。もっとも、これらの製品は、食品衛生法の規制対象であっても、不合格になることが少ないものですから、必要な手続きを抜かりなく行うことがポイントとなってきます。中国からの輸入ビジネスに精通した私達JT TRADINGでは、こんな、皆さんが見落としてしまいそうなことでも、抜かりなく手続きを進めていくことができますので、どんなことでもご相談ください。あなたのビジネスの成功に向けて、お手伝いをさせていただきます。