私が感じた中国輸入について

📯📯中国からの製品の輸入は、実はこんなことがよくあるのです!📯📯

前言

中国との間で輸入代行のお仕事をさせていただいていると、やはり時々は、思わぬトラブル考え方違い等に遭遇することがあります。ひと昔前に比べると、最近の中国では少なくなったような気がしますが、それでもすべてが無くなったわけではありません。そして、普段からお付き合いのある工場だからと安心していても、予想外の事態になることもあります。今回は、私達が普段、中国との輸入代行をしていて、感じたことをお伝えしたいと思っております。

 

私の経験上に8つの経験をご紹介

契約書があるからと安心してはいけない

 日本での取引の場合、契約書で合意した事項、契約内容とういうのは、当然、守られるものという前提があります。中国でも大企業ならばともかく、中小の工場などの場合は、都合の悪いことは契約書に書いてあっても守ってくれないことはよくあります。そして、うやむやにされてしまう、ということになってしまいかねません。

○これぐらいの融通は聞いてくれるだろうと思ってはいけない。

 日本の工場だと、少しぐらいの仕様の納期の変更などに対応してくれることはよくあることです。これまでの実績や今後の取引への期待というものが、その前提にあるのかもしれませんが、可能な限りは良心的に対応してくれることが多いと思います。しかし、中国では、そのような変更等には対応してくれないというぐらいの気持ちで準備をした方がいいです。

○事前の打ち合わせ見積もりサンプルと違うことはよくあること。

 OEMで製作を依頼する場合には、事前に打ち合わせをやり、見積もりやサンプル製作を経て契約、製造ということになります。しかし、中国では、取引が進んでいくにつれて、何かと、こちらの意向、予想、予定とは違ってくることがよくあります。できる限り、細かいことまで想定して、決めておく必要があります。製作段階で、仕様を煮詰めていけばいいという考え方は通用しません。ちょっとした変更でも追加料金が請求されたりします。

○向こうからの前向きな提案を期待してはいけない。

 日本の工場との取引だと、工場の方から何かと提案があったりします。仕様に関しては勿論ですが、納期や金額等も含めて、工場の方から提案があり、お互いの妥協点を見つける、あるいは、こちらにとってよりよい結果となる、そんなこともあり得ますが、中国との取引では、向こうが提示している商品、メニューの中から、こちらが選んで決定しなければいけない場合が多いです。相談しながら物事を決めていくという感じないことが多い気がします。

○仕事に関してもマイペースだ。

 中国との取引では、日本での取引と違って、マイペースな場面に遭遇し、驚かされることがあります。打ち合わせ時間に他の用事が入ってしまったりといったことはよくあることですし、時間を延長してくれたりといったことは期待できません。あくまでも、自分達の都合で仕事を進めようとすることがあります。

○不良品、ロスは当たり前だと思って準備が必要。

 納品された製品の中には、ある程度の不良品、ロスは覚悟しなければいけません。そして、契約段階から、それを想定して契約しておいた方がいいこともあります。例えば、不良品の割合によっては、製品を引き取らせたり、違約金を支払わせるといったことも必要かもしれません。

○サンプルがあっても細かい部分まで念押し、確認が必要。

 サンプルを作らせたからといっても油断してはいけません。細かい部分で、使っている材料や部品、仕様等がサンプルと違ってくることもあります。それを指摘しても、これでも支障がないという意見を通そうとしてくることもありえます。細かい部分まで、見ておく必要があります。

○値段交渉は当たり前、思い切って大胆に。

 見積もりを取る段階で、ある程度の相場について知っておくことはとても大切なことです。中国では、日本では想像できないぐらい、最初に料金を吹っ掛けられることがあります。商店での売買は勿論ですが、大きな工場相手のOEMの契約でも、分野やモノによりますが、当初提示されたものの4割以下が妥当な値段だったりすることもよくあります。

追伸

以上、何点か中国との輸入代行の現場で遭遇した予想外の出来事を紹介してきましたが、彼等にとっては、これが当たり前なのです。中国で取引する以上、彼らの商習慣についても十分熟知しておくことはとても大切なことです。その上で、ありとあらゆることを想定した上で、取引を進めていくことが必要なのです。勿論、経験を積んで、高い授業料を払いながら進めていかれる方もありますが、私達JT TRADINGにお任せいただければ、安心していただきながらお取引を進めていただけるようにお手伝いさせていただきます。高い授業料をお払いになる前に、一度、ご相談ください。