中国輸入を始めたい人は要注意! 旧正月を意識したスケジュールを立てよう

中国から輸入した商品を販売する事業を行っている人が陥りやすい失敗は、中国が連休であることを知らずに商品の仕入れが滞ることです。在庫不足が続けば利益は半減しますし、お客様への発送も遅れるのでお店の信頼にも傷がつきかねません。

特に「旧正月」は大型連休なので、知らずに中国輸入を行っていると危険です。

そこで今回は、中国輸入を行う上で旧正月を上手く乗り切る例をお話したいと思います。

そもそも「旧正月」って何?

旧正月とは、中国における旧暦の正月休みのことで、春節とも呼びます。旧正月は日本のゴールデンウィークと同じくらいの大型連休で、例えば2020年は7連休になっています。日本の大型連休と異なるのは、旧正月はほとんどの企業が休みになるという点です。商業施設も工場も、ありとあらゆる企業が休みになります。

旧正月に輸入トラブルを起こさないために

旧正月を知らずに中国輸入を行っていると、仕入れが滞ったり、在庫切れになったりするトラブルに遭う可能性が高いです。

それらのトラブル対策として、次の3点を参考にして仕入れスケジュールを組んでみて下さい。

・旧正月の1週間前までに仕入れを終わらせる

中国では、注文を受け付けていたと思っても後日「在庫がないので納品できない」と言われることがあります。

旧正月のような大型連休前は特に在庫切れになることが多く、新たに入荷もしないため、そのような事態がよく起こります。

物流に遅延が発生することも考慮すると、旧正月の1週間前までには納品が完了するように、早めに発注する必要があります。

・売れ筋商品は特に多めに発注して在庫切れを防ぐ

売れ筋商品が何日も品切れ状態では売り上げが大幅に減少してしまう恐れがあります。売り上げを維持するためには、旧正月を見据えてしっかりと在庫を確保する必要があるでしょう。

旧正月前には、通常の約2ヶ月分の在庫を確保しておくことがおすすめです。

1週間程度と定められることの多い旧正月ですが、中国輸入を行う人はその前後の期間にも注意を払わなければなりません。同じように中国輸入を行っている世界中の販売者たちが旧正月前に大量発注をし、旧正月後も在庫補充のためにと発注が集中するからです。旧正月が明けたからといってすぐに発注したとしても、発注した商品が届くまで普段の2倍、3倍の日数がかかる可能性は大いにあるということを覚えておきましょう。

追伸:

中国の祝祭日を把握して計画的発注を!

旧正月の他にも、中国には国慶節や清明節、労働節、端午節、中秋節などの連休があります。中国輸入を行おうと考えている人は、あらかじめ中国政府の国務院が公式発表している法定祝祭日を確認した上で仕入れスケジュールを立てるようにしましょう。