中国輸入のフォワーダーはどう選ぶ?失敗しない選び方と費用の全知識

目次

「中国から商品を仕入れたいけど、物流ってどこに頼めばいいんだろう…」「代行業者の送料が高くて利益が出ない…フォワーダーに切り替えたほうがいいの?」

中国輸入ビジネスに取り組んでいると、必ずぶつかるのが物流コストと業者選びの壁です。商品リサーチや販売戦略には力を入れていても、「物流の最適化」まで手が回っていない方は少なくありません。

実は、物流パートナーの選び方ひとつで、輸送コストが30〜50%変わることも珍しくありません。代行業者に任せきりだった物流を見直し、自分のビジネス規模に合ったフォワーダーを活用するだけで、利益率が大きく改善するケースは数多くあります。

この記事では、フォワーダーの基礎知識から、費用相場、失敗しない選び方、見積もり依頼のテンプレートまで、中国輸入フォワーダーに関するすべてを網羅的に解説します。読み終えたころには、「自分にはどのフォワーダーが合うのか」が明確になり、今日中に見積もり依頼のアクションが取れる状態になっているはずです。

そもそもフォワーダーとは?中国輸入における役割を解説

フォワーダーとは、自社では船や飛行機などの輸送手段を持たず、荷主(あなた)に代わって最適な輸送ルートを手配し、通関手続きや書類作成までを一括で担う国際物流の専門業者です。正式には「貨物利用運送事業者」と呼ばれ、貨物利用運送事業法に基づいて事業を行っています。

中国輸入ビジネスにおいてフォワーダーが必要になる理由は明確です。中国の工場から日本の倉庫まで商品を届けるには、集荷・梱包・輸出通関・国際輸送・輸入通関・国内配送と、多くの工程を経る必要があります。これらをすべて自分で手配するのは、貿易実務に精通していない限り現実的ではありません。

フォワーダーに依頼すれば、これらの煩雑な手続きをワンストップで代行してもらえます。さらに、複数の荷主の貨物をまとめて輸送する「混載便」を活用することで、個別に手配するよりも1件あたりの輸送コストを大幅に抑えられるのも大きなメリットです。

フォワーダー・通関業者・乙仲の違いを整理

中国輸入の物流を調べていると、「フォワーダー」「通関業者」「乙仲(おつなか)」という似たような言葉が出てきて混乱する方も多いでしょう。この3つは業務範囲が異なりますので、しっかり整理しておきましょう。

項目 フォワーダー 通関業者 乙仲
根拠法 貨物利用運送事業法 通関業法 港湾運送事業法(旧制度)
主な業務 国際輸送の総合手配(集荷〜配送) 通関手続きの代行 港湾での貨物の積み下ろし・運搬
対応範囲 海上・航空・陸上すべて 税関への申告業務 港湾エリアのみ
輸送手段 持たない(手配する) 持たない 持たない

 

簡単にまとめると、フォワーダーは「物流の総合プロデューサー」、通関業者は「税関手続きの専門家」、乙仲は「港湾作業の担い手」です。現在は多くのフォワーダーが通関業の許可も取得しており、通関手続きを含めた一気通貫のサービスを提供しています。中国輸入ビジネスにおいては、まずフォワーダーに相談すれば、通関も含めてトータルで対応してもらえるケースがほとんどです。

輸入代行業者とフォワーダーの違い|切り替えのタイミングは?

中国輸入の初心者が最初に利用することが多いのが「輸入代行業者」です。代行業者は、商品の買い付けから検品・梱包・国際発送までを一括で代行してくれる便利なサービスですが、物量が増えてくるとコスト面で不利になることがあります。

比較項目 輸入代行業者 フォワーダー
対応範囲 買い付け〜発送まで一括 物流(集荷〜配送)に特化
手数料 商品代金の5〜10%が一般的 物流費用のみ(実費ベース)
向いている人 月数万〜30万円程度の仕入れ 月30万円以上の安定した仕入れ
コスト効率 小口は割安 大口になるほど割安
貿易知識 ほぼ不要 基本的な知識があると有利

 

フォワーダーへの切り替えを検討すべきタイミングは、以下のいずれかに当てはまった時です。

  • 月の仕入れ額が30万円を超えてきた
  • 代行業者の手数料・送料が利益を圧迫していると感じる
  • 仕入れ先の工場が固定され、買い付け代行が不要になった
  • OEM・ODMで自社ブランド商品を継続的に輸入している
  • 物流コストを最適化して利益率を改善したい

特に、月の仕入れ額が30万円を超えるあたりから、フォワーダーを直接利用したほうがトータルコストが安くなる傾向があります。ただし、工場とのやり取りや買い付け交渉を自分で行う必要があるため、仕入れ先との関係がまだ構築できていない段階では、代行業者を継続するほうが効率的な場合もあります。

中国輸入で使える輸送方法の種類と特徴

中国から日本への輸送方法は大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれコスト・スピード・対応できる物量が異なるため、自分の商材やビジネス規模に合った方法を選ぶことが重要です。ここでは各輸送方法の特徴を詳しく解説します。

航空便(エアー)|スピード重視の小口輸送向け

航空便は、中国から日本まで最短2〜5日で届く最速の輸送手段です。緊急の補充発注や、軽量・高単価な商品の輸送に適しています。

メリットとしては、圧倒的なスピードで届くこと、少量(数kg〜)から対応可能なこと、そして天候による遅延リスクが海上便と比べて低いことが挙げられます。一方で、重量あたりの輸送コストは海上便の3〜5倍程度と高額になるため、重量物や大型商品には不向きです。

費用の目安としては、1kgあたり600円〜1,500円程度(重量・時期・フォワーダーにより変動)が一般的です。繁忙期(10〜12月の年末商戦期)はスペースが逼迫し、さらに割高になる傾向があります。

海上便(FCL・LCL)|コスト重視の大口輸送向け

海上便は、大量の貨物をまとめて低コストで輸送できる方法です。中国輸入で一定の物量がある事業者にとっては、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

海上便にはFCL(Full Container Load)とLCL(Less than Container Load)の2種類があります。

項目 FCL(コンテナ貸切) LCL(混載便)
概要 20ft or 40ftコンテナを丸ごと貸切 他社の貨物と一緒にコンテナを共有
最小物量 コンテナ1本分(約28〜58CBM) 1CBMから可能
コスト 物量が多いほど割安 少量でも利用できるが単価は高め
所要日数 約7〜14日 約10〜20日(積み替えにより変動)
注意点 一定の物量が必要 他社荷物との混載による破損リスク

 

LCL(混載便)を利用する場合は、自社コンテナを持っているフォワーダーを選ぶことをおすすめします。他社の混載便を利用すると、荷物が何度も積み替えられ、リードタイムが大幅に延びたり、破損リスクが高まることがあるためです。

D2D(ドアツードア)・快速船便|EC事業者に最適な選択肢

近年、中国輸入のEC事業者から人気が高まっているのが、D2D(Door to Door)サービスです。これは、中国の工場から日本の指定倉庫(Amazon FBA倉庫など)まで、集荷・輸送・通関・国内配送のすべてを一貫してパッケージ化したサービスです。

従来の海上便は、港でのコンテナ引き取りや国内配送を別途手配する必要がありましたが、D2Dサービスではその手間が一切不要。「航空便のような手軽さ」と「海上便のようなコストメリット」の良いとこ取りが最大の特徴です。

快速船便(高速フェリー便)は、通常の海上便より速い中国〜日本間の高速フェリーとトラック輸送を組み合わせたサービスで、船便でありながら最短3〜5日で届くスピード感が魅力です。特に、大阪・神戸港を利用するルートで多く展開されています。

【比較表】輸送方法の選び方早見表

4つの輸送方法を主要な項目で比較すると、以下のようになります。自分の貨物量・予算・納期に照らし合わせて最適な方法を選びましょう。

輸送方法 コスト 所要日数 最小ロット おすすめの人
航空便 高い 2〜5日 数kg〜 緊急補充・高単価商品
海上便(FCL) 最も安い 7〜14日 コンテナ1本〜 大口・定期輸入の事業者
海上便(LCL) 安い 10〜20日 1CBM〜 中規模の定期仕入れ
D2D・快速船便 中程度 3〜10日 数kg〜 EC事業者・FBA納品

 

なお、多くのフォワーダーは複数の輸送方法を組み合わせた提案をしてくれます。たとえば「定期的な在庫補充は海上便で、急ぎの少量補充は航空便で」といった使い分けを相談できるのも、フォワーダーを利用する大きなメリットです。

中国輸入フォワーダーの費用相場と料金の仕組み

フォワーダーの利用を検討する上で、最も気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用の問題でしょう。ここでは、フォワーダーに支払う費用の内訳と、輸送方法別の相場感を具体的に解説します。

フォワーダー費用の内訳|何にいくらかかるのか

フォワーダーに支払う費用は、大きく分けると「運賃」「サーチャージ(付帯費用)」「手数料」の3つで構成されています。見積もりを比較する際は、この3つの内訳を理解しておくことが不可欠です。

フォワーダー費用の基本構造

  1. 基本運賃(フレイト):航空便ならkg単価、海上便ならCBM単価またはコンテナ単価で計算される輸送の基本料金です。市場の需給バランスにより変動し、繁忙期は高くなります。
  2. サーチャージ(付帯費用):燃油サーチャージ(BAF/FSC)、為替変動調整費(CAF)、コンテナ取扱料(THC)、書類作成費(DOC Fee)など、基本運賃に上乗せされる費用です。これらは見積もりに含まれている場合と別途請求の場合があるため、必ず確認しましょう。
  3. 手数料:フォワーダーの取扱手数料、通関手数料(通常1件あたり11,800円前後)、検査費用(税関検査が入った場合)、保険料などが含まれます。

見積もりを比較する際の注意点として、基本運賃だけが安くても、サーチャージや手数料を含めたトータルコストで比較することが重要です。安い見積もりの裏側に、後から請求される隠れコスト(デマレージ、倉庫保管料、超過料金など)が潜んでいることは珍しくありません。必ず「この見積もりに含まれていない追加費用はありますか?」と確認しましょう。

輸送方法別の費用目安|相場感を掴む

以下は、中国主要都市(上海・広州・深セン・義烏など)から日本への一般的な輸送費用の目安です。時期や貨物の種類、フォワーダーによって変動しますが、見積もりの「高い・安い」を判断する際の基準としてお使いください。

輸送方法 費用目安 備考
航空便 600〜1,500円/kg 重量・時期により変動大
海上便(FCL・20ft) 15〜40万円/コンテナ 港〜港の運賃。通関・配送は別途
海上便(LCL) 5,000〜15,000円/CBM 最低料金の設定あり(1CBM〜)
D2D・快速船便 800〜2,000円/kg 通関・配送込みのパッケージ料金

 

参考として、代行業者を経由した場合の国際送料は、重量帯によって1kgあたり1,000〜1,400円程度が一般的です。物量が月間50kg以上になる場合、フォワーダーに直接依頼することで20〜40%程度のコスト削減が見込めるケースが多いです。

ただし、費用だけでフォワーダーを選ぶのは危険です。次の章では、コスト以外も含めた「失敗しないフォワーダーの選び方」を詳しく解説します。

失敗しない中国輸入フォワーダーの選び方【7つのチェックポイント】

フォワーダー選びは、中国輸入ビジネスの利益率とリスクを大きく左右する重要な判断です。「なんとなく安いところ」で決めてしまうと、あとから想定外のトラブルや追加費用に悩まされることになりかねません。ここでは、実務経験から導き出した7つのチェックポイントを紹介します。

①中国現地に拠点・スタッフがいるか

中国輸入フォワーダーを選ぶ上で、最も重視すべきポイントの一つが「中国現地に自社拠点や日本語対応スタッフがいるかどうか」です。

なぜなら、国際物流では現地でのトラブルが避けられないからです。工場からの集荷が遅れた、梱包状態に問題があった、輸出通関で書類の不備が見つかった——こうしたトラブルが起きた時、中国現地に拠点があるフォワーダーであれば即座に現場で対応できます。一方、現地に拠点がない業者の場合、情報伝達に時間がかかり、問題が長期化することが少なくありません。

また、日本語が通じるスタッフがいれば、微妙なニュアンスの伝達ミスを防げます。中国語でのコミュニケーションに不安がある方は、日本人スタッフまたは日本語堪能な中国人スタッフが常駐している業者を優先的に検討しましょう。

②得意な輸送ルート・貨物の種類を確認する

フォワーダーにはそれぞれ得意とする輸送ルートや貨物の種類があります。すべてのフォワーダーが中国輸入に強いわけではありません。

たとえば、東南アジアルートが得意な業者に中国輸入を依頼しても、最適な価格やサービスを受けられない可能性があります。逆に、中国の主要港(上海・深セン・広州・寧波など)に強いネットワークを持つフォワーダーであれば、よりスムーズで競争力のある料金を提示してもらえるでしょう。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 中国のどのエリア・港に強いか(華南・華東・内陸部など)
  • 自社が扱う商品カテゴリの輸送実績があるか
  • 危険品・大型貨物・温度管理品など特殊な貨物への対応可否
  • 海上便・航空便の両方に対応しているか

③料金体系の透明性|隠れコストがないか

見積もり金額の安さだけで判断するのは、フォワーダー選びで最もやってはいけない失敗です。

悪質とまでは言わなくても、基本運賃だけを安く見せて、後から各種サーチャージや手数料を追加請求する業者は実際に存在します。見積もりを受け取ったら、以下の費用が含まれているかどうかを必ず確認してください。

  • 燃油サーチャージ(BAF/FSC)は含まれているか
  • THC(ターミナルハンドリングチャージ)は含まれているか
  • 通関手数料は別途か、込みか
  • 国内配送費(デリバリー費)はどうなっているか
  • 保険料は任意か必須か、費用はいくらか
  • デマレージ(コンテナ超過保管料)の無料期間は何日か

信頼できるフォワーダーは、見積もり時点でこれらの費用を明確に提示してくれます。逆に、質問しても曖昧な回答しか返ってこない業者は、後々トラブルになるリスクが高いと考えてよいでしょう。

④通関・書類作成のサポート範囲

中国輸入において、通関手続きと書類作成は初心者が最もつまずきやすいポイントです。インボイス、パッキングリスト、原産地証明書、食品届出書類など、商品の種類によって必要な書類が異なり、書類不備があると通関で貨物が止まってしまいます。

フォワーダーによってサポート範囲は大きく異なります。通関業の許可を持ち、書類作成から税関対応まですべて「丸投げ」で対応してくれるフォワーダーもあれば、通関手続きは別の通関業者を自分で手配する必要がある業者もあります。

特に中国輸入が初めての方や、貿易実務の経験が少ない方は、通関手続きを含めてフルサポートしてくれるフォワーダーを選ぶことを強くおすすめします。多少手数料が高くても、書類不備によるトラブルや遅延のリスクを考えれば、十分に元が取れるはずです。

⑤トラブル対応力と実績

国際物流では、どんなに優秀なフォワーダーを使ってもトラブルをゼロにすることはできません。だからこそ重要なのが、「トラブルが起きた時にどれだけ迅速・的確に対応してくれるか」という対応力です。

確認しておくべきポイントとしては、トラブル発生時の連絡体制(24時間対応か、営業時間のみか)、過去の対応事例を聞けるかどうか、そして貨物保険の取り扱いがあるかどうかです。

また、中国輸入の実績が豊富なフォワーダーほど、過去の経験から起こりうるトラブルを事前に予測し、予防策を講じてくれます。初回の問い合わせ時に「過去にこういうトラブルがありましたか?その時はどう対応されましたか?」と質問してみるのも、業者の実力を見極める有効な方法です。

⑥小ロット・個人事業主でも対応してくれるか

フォワーダーの中には、大手メーカーや商社との大口取引をメインとしており、小口の貨物や個人事業主の案件には対応していない業者も少なくありません。

特に中国輸入のEC事業者は、1回あたりの物量がコンテナ1本に満たないケースがほとんどです。問い合わせの段階で「最低取扱量はありますか?」「個人事業主でも利用できますか?」と確認しておきましょう。

近年は、小口輸送やEC事業者に特化したフォワーダーも増えてきています。LCL(混載便)やD2Dサービスを提供しているフォワーダーであれば、小ロットからでも柔軟に対応してくれる可能性が高いです。

⑦物流だけでなく「調達パートナー」としての総合力

ここまで6つのチェックポイントを紹介してきましたが、実は中国輸入で最も差がつくのは「物流の先にある課題」です。

フォワーダーに物流を任せても、工場が粗悪品を送ってきたら?価格交渉がうまくいかず利益率が上がらなかったら?不良品が出た時にクレーム対応を自分でやらなければならなかったら?——物流はあくまで中国輸入ビジネスの「一部」に過ぎません。

本当に中国輸入を成功させたいなら、物流の手配だけでなく、工場の選定・品質管理・価格交渉・クレーム対応まで含めた「調達パートナー」としての総合力を持つ業者を選ぶことが理想です。特に、中国の工場と直接取引を始める段階では、現地の商習慣に精通したパートナーの存在が、ビジネスの成否を分けると言っても過言ではありません。

この「調達パートナー」という視点については、後ほど詳しくご紹介します。

中国輸入フォワーダーでよくあるトラブルと対策

中国輸入の物流において、トラブルは「起きるかどうか」ではなく「いつ起きるか」の問題です。あらかじめよくあるトラブルのパターンと対処法を知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。ここでは、実際に多く発生している3つのトラブルとその対策を解説します。

通関で貨物が止まるケース

中国輸入で最も多いトラブルの一つが、日本の税関で貨物が止まってしまうケースです。通関がスムーズに通らないと、貨物が港や空港の保税地域に留め置かれ、保管料が日々加算されていきます。

よくある原因は以下の通りです。

  • 書類の不備・記載ミス:インボイスやパッキングリストの内容が実際の貨物と一致しない
  • HSコード(税番)の誤り:商品の分類コードが間違っていると、税率が変わったり、追加の許可が必要になる
  • 輸入規制品の混入:食品衛生法、電気用品安全法(PSE)、ワシントン条約などに該当する商品が含まれている
  • 知的財産権の侵害品:ブランドのロゴやデザインを無断で使用した商品

対策としては、出荷前の段階でフォワーダーに商品情報を正確に共有し、通関上の問題がないか事前に確認してもらうことが最も効果的です。経験豊富なフォワーダーであれば、「この商品は食品衛生法の届出が必要です」「このHSコードだと追加の検査が入る可能性があります」といったアドバイスを事前にくれるはずです。

納期遅延・貨物の破損トラブル

国際物流では、予定通りの日程で届かないリスクは常に存在します。特に海上便は、港湾の混雑、悪天候、船会社のスケジュール変更などにより、数日〜1週間程度の遅延が発生することがあります。

また、輸送中の貨物の破損・水濡れも見過ごせないリスクです。特にLCL(混載便)の場合、他社の貨物と一緒に積まれるため、積み替え作業の過程で破損が生じるケースが報告されています。

予防策として実践すべきことは、余裕を持った発注スケジュールを組むこと(リードタイムの1.5倍を想定)、貨物保険に加入すること(保険料は貨物価格の0.5〜1%程度が目安)、そして中国側での梱包品質を確認すること(可能であれば出荷前の写真を送ってもらう)です。万が一破損が発生した場合は、到着後速やかに写真を撮影し、フォワーダーと保険会社に報告してください。

想定外の追加費用が発生するケース

「見積もりよりも請求額がかなり高かった」——これも中国輸入フォワーダー利用でよく聞くトラブルです。

追加費用が発生する典型的なパターンは以下の通りです。

追加費用の種類 発生原因 防止策
デマレージ コンテナの引き取りが遅れた 事前に無料期間を確認し、迅速に引き取る
倉庫保管料 通関が長引き保税倉庫に長期保管 書類を事前に完備しておく
検査費用 税関の抜き打ち検査に当たった 完全には防げないが、書類の正確性で確率を下げる
重量・容積の超過 実際の貨物が申告値を超えていた 出荷前に正確な計測値を確認する
為替変動 見積もり時と支払い時の為替差 為替固定の条件を事前に交渉する

 

これらの追加費用を防ぐ最善の方法は、見積もり段階で「追加費用が発生する可能性のあるケース」をフォワーダーに確認しておくことです。前述の質問リストを活用し、事前に費用リスクを洗い出しておきましょう。

中国輸入を成功させるなら「調達パートナー」選びが鍵

ここまで、フォワーダーの基礎知識から選び方、費用相場、トラブル対策まで詳しく解説してきました。しかし、中国輸入ビジネスを長期的に成功させている事業者に共通しているのは、「物流の手配」だけではなく「調達の上流」から信頼できるパートナーを持っているということです。

物流手配だけでは解決しない中国輸入の課題

フォワーダーに物流を任せることで、輸送コストの最適化や通関手続きの負担軽減は実現できます。しかし、実際に中国輸入ビジネスを運営していると、物流以前の段階でさまざまな課題にぶつかります。

  • 工場選びの難しさ:アリババ等で見つけた工場が本当に信頼できるのか判断がつかない
  • 品質管理の壁:サンプルは良かったのに量産品の品質が低い、検品体制が不十分
  • 価格交渉の困難さ:中国の商習慣に不慣れで、適正価格が分からず言い値で買ってしまう
  • 不良品・クレーム対応:問題が起きても中国語でのやり取りがうまくいかず泣き寝入り
  • OEM/ODMのハードル:自社オリジナル商品を作りたいが、設計から量産までの進め方が分からない

これらの課題は、フォワーダーの業務範囲外であることがほとんどです。物流はスムーズでも、仕入れ先の工場から粗悪品が送られてくれば、ビジネス全体が立ち行かなくなります。中国輸入の成功率を本質的に高めるには、「物流」と「調達」の両方をカバーできるパートナーの存在が不可欠なのです。

JT-TRADINGの中国輸入フルサポートとは?

そこでおすすめしたいのが、中国との貿易・調達支援を専門とするJT-TRADINGです。JT-TRADINGは、単なる物流手配にとどまらず、構想段階から量産・納品まで一気通貫でサポートする「中国調達のプロフェッショナル」です。

JT-TRADINGが選ばれる理由は、以下の4つの強みにあります。

JT-TRADINGの4つの強み

  1. 元日系大手の調達・技術担当者が現地対応:JT-TRADINGには、日系大手企業で調達・技術を担当してきた経験豊富なスタッフが在籍しています。図面の読み取りから技術的な要件の伝達まで、工場側に「意図を正確に伝えられる」のは、専門知識を持つプロだからこそ。中国語と日本語の両方に堪能なスタッフが対応するため、コミュニケーションのズレによるトラブルを未然に防ぎます。
  2. 構想から量産まで伴走するワンストップ支援:「こんな商品を作りたい」というアイデア段階から、工場選定・サンプル製作・品質確認・量産・輸入手続き・納品まで、全工程をフルサポートします。OEM/ODMの立ち上げから既存商品の調達先見直しまで、幅広いニーズに対応可能です。
  3. 中国全土の製造ネットワーク:建材、家具、水回り設備、電気製品、雑貨など、さまざまなカテゴリの工場とのネットワークを構築しています。お客様の商品に最適な工場を、豊富なネットワークの中からマッチングしてくれるので、自分で工場を探す手間と失敗リスクを大幅に削減できます。
  4. 小ロットから対応、上場企業から個人事業主まで:「まずは少量から試したい」という方も安心です。小ロットでの対応も歓迎しており、個人事業主からスタートして、ビジネスの成長に合わせてスケールアップしていくことが可能です。実際に、上場企業から個人のEC事業者まで幅広い取引実績があります。

実際にJT-TRADINGを利用しているお客様からは、「技術者がこちらの意図を汲み取って最適な提案をしてくれた」「制作段階の途中経過を写真付きで報告してくれるので安心」「検品までしっかり対応してもらえるので、破損なく手元に届く」といった高い評価が寄せられています。

フォワーダー選びをきっかけに中国輸入の物流を見直すなら、この機会に「調達から物流まで一括で任せられるパートナー」を検討してみてはいかがでしょうか。

中国輸入で「工場選び・品質管理・物流」のどこかに不安がある方は、まずは無料相談から始めてみてください。

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まとめ|中国輸入フォワーダー選びで後悔しないために

この記事では、中国輸入フォワーダーについて、基礎知識から費用相場、選び方、利用手順、トラブル対策まで幅広く解説してきました。最後に、フォワーダー選びで後悔しないためのポイントを振り返りましょう。

  • フォワーダーは国際物流の「総合プロデューサー」。通関・輸送・配送を一括で任せられる
  • 月の仕入れ額が30万円を超えたら、代行業者からフォワーダーへの切り替えを検討する
  • 輸送方法は航空便・海上便(FCL/LCL)・D2Dの4タイプ。自分の物量と予算で最適解を選ぶ
  • 費用は「運賃+サーチャージ+手数料」の3構成。トータルコストで比較する
  • 選び方は7つのチェックポイント(現地拠点・得意ルート・料金透明性・通関サポート・トラブル対応力・小口対応・総合力)で判断
  • 必ず2〜3社に相見積もりを取る
  • 物流だけでなく「調達パートナー」としての総合力を持つ業者を選ぶと、ビジネス全体の成功率が上がる

中国輸入ビジネスにおいて、物流パートナーの選択は利益率を左右する極めて重要な判断です。この記事で解説した知識を武器に、まずは2〜3社のフォワーダーに見積もりを依頼することから始めてみてください。行動するかしないかで、3ヶ月後の利益率は大きく変わるはずです。

そして、フォワーダーへの見積もりと合わせて、工場選定・品質管理・価格交渉まで含めた「調達パートナー」への相談も検討してみてください。物流の最適化と調達の最適化を同時に進めることで、中国輸入ビジネスの収益性は飛躍的に向上します。

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よくある質問(FAQ)

フォワーダーは個人でも利用できますか?

はい、個人事業主でも利用可能なフォワーダーは多数あります。ただし、大手フォワーダーの中には法人取引のみの業者もあるため、問い合わせ時に「個人事業主ですが対応可能ですか?」と確認しましょう。近年はEC事業者や小口輸入に特化したフォワーダーも増えており、個人でも利用しやすい環境が整ってきています。

フォワーダーと輸入代行業者、どちらを使うべきですか?

ビジネスの規模とフェーズによって異なります。月の仕入れ額が30万円以下で、工場とのやり取りも代行してほしい場合は輸入代行業者が便利です。月30万円以上の安定した仕入れがあり、工場との関係が構築できている場合は、フォワーダーに直接依頼したほうがコスト効率が良くなります。なお、物流だけでなく工場選定や品質管理も含めてサポートしてほしい場合は、JT-TRADINGのような調達パートナーに相談するのも有効な選択肢です。

中国輸入フォワーダーの費用はどのくらいですか?

輸送方法によって大きく異なります。航空便で1kgあたり600〜1,500円程度、海上便(LCL)で1CBMあたり5,000〜15,000円程度、D2Dサービスで1kgあたり800〜2,000円程度が目安です。これに通関手数料(1件あたり11,800円前後)やサーチャージが加わります。正確な費用は貨物の内容・量・出荷元によって変わるため、必ず複数社に見積もりを取って比較してください。

フォワーダーに依頼するとき、最低ロットはありますか?

フォワーダーによって異なります。海上便のFCL(コンテナ貸切)はコンテナ1本分(20ftで約28CBM)の物量が必要ですが、LCL(混載便)なら1CBMから、航空便やD2Dサービスなら数kgから対応可能な業者もあります。小口の貨物を扱いたい場合は、EC事業者向けのD2Dサービスを提供しているフォワーダーを選ぶとよいでしょう。

フォワーダーに見積もりを依頼してから、どのくらいで届きますか?

一般的に、見積もり依頼から回答まで1〜3営業日程度です。必要な情報(貨物の内容・重量・容積・出荷元・届け先など)を最初の問い合わせで正確に伝えることで、回答がスムーズになります。繁忙期(年末や中国の春節前後)は回答が遅くなることもあるため、余裕を持って依頼しましょう。