中国輸入 春節や国慶節などの大型連休の対策について

  

 ビジネスを進めていく上で大切なことの1つに、ビジネスパートナーの休日、休暇といったことについて知っておく必要があります。国内でもそうですが、海外の場合は、その国の決まり、慣習について、知っておくことで、スムーズにビジネスを進め、大きなトラブルを避けることができます。中国とのビジネスの場合は、春節や国慶節について知っておくことも大切になってきます。今回は、そんな中国の春節や国慶節と、その対策について見ていきます。

○春節や国慶節とは?2021年はいつ?

 中国における祝祭日のうちで、最も盛大なものが、春節と国慶節です。

 日本で言えば、春節は「お正月」国慶節は「建国記念日」といった感じでしょうか。そして、中国のこれらの祝祭日は、太陰暦に基づいて、毎年、決められるようになっています。2021年の場合、春節として国が定めている期間は2月11日から2月17日、国慶節は10月1日から10月7日となっています。しかし、実際には、地域の慣習によっては、これよりもずっと長い期間、休暇を取り、帰省や観光に充てられます。日本でも、コロナ禍以前は、春節の期間は、中国から大勢の観光客の方がいらしていましたよね。

○春節や国慶節の中国はどんな感じ?そして、輸入ビジネスへの影響は

 

 では、春節や国慶節の期間の中国はどのような状況になっているのでしょうか。

 これらの連休期間、中国の国内は、製造や販売、流通といったものが一斉にストップしてしまいます。日本の場合だと、製造業で工場での生産が停止することはあっても、小売店の多くは開いていますし、流通が滞ることもありません。ですが、中国の場合は、それらが、ほぼ完全にストップしてしまうと覚悟しておいた方がいいでしょう。日本の連休と同じようなイメージをしていると、思わぬ事態にダメージを被ることになりかねません。中国からの輸入ビジネスの場合、一番困るのが、仕入れが滞ってしまうということです。他にも、工場や代理人と連絡が取れないため、問い合わせや打ち合わせができない、といった事態も起きて来ます。

○春節や国慶節の影響を最小限に抑えるためには?

 春節や国慶節による輸入ビジネスへのダメージを最小限に抑えるためには、どのような対策、準備をしておかなければいけないのでしょうか。具体的には次のようなことが必要となってきます。

 ・春節や国慶節の日にち、期間を知っておく。

 ・工場や代理人といったビジネスパートナーの休暇期間を把握しておく。

 ・休暇前の中国からの最終の発送、休暇後の最初の発送を確認しておく。

 そして、これに基づいて、「中国からの仕入れが出来ない期間に在庫が切れないように、前もって計画的に発注しておく。」ことが大切です。通常、その期間に必要となる数を把握しておくことは勿論ですが、休暇が終わってから発注した場合、次の納品までに必要となる分も用意しておいた方がいいこともあります。勿論、納入された商品を保管しておくスペース、倉庫なども必要になってきます。

 また仕入れ業務がストップするこの期間に出来ることも考えておきましょう。企画や販売に関することなど、時間に余裕のできるこの期間に集中してすることで、次のビジネスに繋がっていきます。

 中国からの輸入ビジネスを考える上でおろそかにしては大変な目にあってしまう、春節や国慶節について見て来ました。これらの祝祭日、休暇に限らず、現地には色々な慣習があります。商習慣の違いも含めて、それらを全て把握することは、案外大変だったりもします。私達、JT TRADINGでは、中国事情に精通したスタッフがお待ちしておりますので、中国からの輸入ビジネスをお考えの方、お困りの方は、是非、一度、お声がけください。