中国輸入 祝日を把握して仕入れ計画を立てよう

中国に限らず海外の国々とビジネスのやり取りをする際には、気をつけておかなければいけないことの1つに、その国の慣習があります。勿論、ビジネス上のものもありますが、国民生活全般を左右するような慣習もあり、その当たりの事情も知っておく必要があります。何故なら、これをおろそかにしてしまうと、ビジネスプランに大きな支障が出てくることがあるからです。今回は、中国ビジネスで大切となってくる祝日にまつわる事情について見ていきます。

○何故、中国の祝日を把握しておかなければいけないのか?

 では、中国ビジネスにおいて祝日を把握しておくことは何故、重要なのでしょうか。日本の場合、連休というと、年末年始やゴールデンウィーク、あるいはお盆当たりでしょうか。それも、業種によっては、あるいは同じ業種の中でも会社、事業所によっては、関係なしに働かれている場合も結構あると思います。また、状況によっては、お願いすれば取引に応じてくれることもあるかもしれません。しかし、中国の場合は、国中が祝日の前後、ほぼ完全に休みことになってしまいます。日本でも、春節の際には、中国から多くの方が見えたりしますが、とにかく、その影響度は、日本よりも大きなものがあります。

○中国の祝日を把握しておかないと、大変なことになる?

 では、何故、中国の祝日を把握しておかないとビジネスに大きな影響が出るのでしょうか。先ほども少し説明した通り、その期間は、中国中の全ての人やモノの動きが完全にストップしてしまうからです。そうです、つまり、製造や物流が止まってしまうのです。その影響は次のようなところに出て来ます。

 ・こちらで想定した期日に製品を手にすることができない。

 ・何かのトラブルがあっても連絡すらつかないことが多い。

 ・新規の見積もりや発注も止まってしまう。

 輸入ビジネスに限らず、ちょっとしたタイミングのずれが利益の損失に繋がることがあります。例えば、手元に製品が届いた時には、すでにピークが過ぎていたとか、他社に先を越されたといったことになってしまいます。このようなことを避けるためにも、中国の祝日について知っておくことは、大切なことなのです。

○2021年の中国の祝日についてでは、具体的に中国の祝日をそれに関連する休日について見ていきます。

 2021年は次のようになっています。

・元 旦 1月1日(金)  1月1日(金)~3日(日)、3連休

・春 節 2月12日(金)   2月11日(木)~17日(水)、7連休

・清明節 4月4日(日) 4月3日(土)~5日(月)、3連休

・労働節 5月1日(土) 5月1日(土)~5日(水)、5連休

・端午節 6月14日(月) 6月12日(土)~14日(月)、3連休

・中秋節 9月21日(火) 9月19日(日)~21日(火)、3連休

・国慶節 10月1日(金) 10月1日(金)~7日(木)、7連休

このうちで最も有名なのは、先ほども少し出て来ましたが春節でしょうか。これは、旧暦のお正月に当たり行事となります。また、国慶節は、春節に次いで大きな行事になりますが、中華人民共和国設立記念日ということになります。

中国に祝日について見て来ました。この期間は、国中が完全にストップしてしまうという風に覚悟しなければいけないのですが、祝日に限らず、現地の慣習等を理解しておくことは、ビジネスを進める上で大切なことです。JT TRADINGでは、その当たりの事情にも精通しており、ビジネスの完全サポートをさせていただくことが可能です。中国の輸入ビジネスをお考えの方は、是非、ご一緒させてください。