中国輸入PSEマーク表示にも気をつけてください

中国から輸入販売を行う商品は、今や多岐にわたっています。世界の工場と呼ばれるようになった中国では、ありとあらゆる製品が作られていると言っていいでしょう。そんな中国から製品を輸入して販売を行う場合には、勿論、日本の法律等に適合したものである必要があります。特に安全面については、注意が必要です。例えば、電気用品といたものが、それに当たります。そして、電気用品には消費者が安心して使えるように表示されているマークがあります。PSEマークがそれに当たります。それでは、今回は、そのPSEマークについて見て来ます。

○そもそもPSEマークとは?何のためにあるの?

まずそもそもPSEマークとは、どんなものかということについて見ていきます。

 

 PSEマークは、2001年4月に施行された電気用品安全法、通称PSE法に定められているものです。簡単に言うと、許可や認可ではなく、その製品の安全性を証明するものと言っていいでしょう。このような制度が出来た背景には、電気用品が関係する事故が多発したという背景があり、色々なところで製造されたものが、色々なルートで仕入れられて、販売されたため、その責任の所在もはっきりしなくなってしまった、というのがあるのだと思います。国内で製品を仕入れる場合には、元々表示されていることが多いと思います。しかし、海外から製品を輸入する場合は、そうでないことも多く、その場合、輸入業者がその責任、義務を負うことになります。違反すると、輸入の禁止措置や製品の回収、そして法人の場合ならば最高1億円の罰金等が科せられる場合が出てきます。また、PSEマークは所轄の役所やそれを任せられた機関が、発行してくれるものでなく、自分で表示、多くの場合は、シールなどの貼付を行うことになります。

 

○PSEマークの種類や表示が必要なものとそうでないものについて

 

 

電気用品の安全性を示すPSEマークですが、2種類あることにお気づきでしょうか。

ひし形のものまる形のものです。

それぞれ、対象が違っていて、ひし形のものは、安全上特に規制が必要とされるとして指定されている「特定電気用品」に、まる形のものは、それ以外の電気用品が対象とされます。

ひし形PSEマークには、原則として、登録検査機関のマーク、製造事業者等の名称、定格電圧、定格消費電力等が表示されることになります。

まる形PSEマークの場合は、製造事業者等の名称、定格電圧、定格消費電力等が表示されることになります。

 また、電気用品として指定されているものは、全部で457品目あり、そのうち特定電気用品は全116品目となっています。

 個別の製品が、特定電気用品に該当するかどうかがあやふやな場合は、経済産業局等で確認する必要がありますが、例えば、ノートパソコンやタブレット、スマホ等の充電器、充電アダプターは、特定電気用品に該当し、ひし形PSEマークが必要です。

 リチウムイオン電池などは、まる形PSEマークの表示が必要な、特定電気用品以外の電気用品に該当します。

○PSEマークを表示するには?

 では、正規の手続きを経て、PSEマークを表示するには、どのようにすればいいのでしょうか。特定電気用品とそれ以外も含めて、まずは、基準適合確認というプロセスが必要となります。特定電気用品の場合は、さらに適合性検査というのが必要となってきます。中国の工場で製造された場合、ほとんどの工場では、基準適合確認までは、クリアできるようになっていることが多いです。そして、特定電気用品について必要な適合性検査についてですが、第3者機関で行うのですが、同じ型番の製品で、すでに検査に合格していれば、副本などで大丈夫なようです。そして、最後にもう一度、自主検査というのが必要になってきます。

追伸

安心してビジネスを継続するためには、関係法令に違反していないことは、勿論、その安全性も大切になってきます。これらをクリアできて、はじめてビジネスが始まるといっていいような気がします。輸入ビジネスの場合は、色々な手続きが必要となりますが、その全てのハードルを越えなければいけなせん。中国からの輸入ビジネスにも精通した、私達JT TRADINGでは、全てのハードルを越えるためのお手伝いをさせていただきます。勿論、PSEマーク表示に関するものなど、迷っていないで、どんなことでもご相談ください。