中国輸入をやる前の基礎知識

物販ビジネスを始めようとする場合、中国からの仕入れについて考えてみるのは、もはや当然と言っていいような時代となりました。中国は、その製品の安さから世界の工場と呼ばれるまでになってきています。他の国でも同じような動きは見られますが、日本で輸入ビジネスを始めるならば、まずは中国です。今回は、そんな中国から製品の輸入を行う場合の基礎知識について見ていきます。

 

○何故、中国なのか?

 では、最初に輸入ビジネスを行う場合、何故、中国なのかということについて改めて見ていきます。皆さん、ご承知の通り、中国は世界の工場と呼ばれるまでになってきていますが、それは中国で生産を行う、製品を中国から輸入することが大きなアドバンテージとなっているからです。具体的にどのようなメリットがあるのかあげてみます。

 ・圧倒的に安い価格での仕入れが可能。
 ・小ロットでの輸入も可能なため、少額でもビジネスを始めることができる。
 ・地理的にも日本に近いため、現地とのやり取りや輸入が便利。
 ・多くの輸入代行業者が存在している。

 また、OEM生産によって、独自のブランド展開が可能なのも魅力の1つだと言えます。

 逆に今までデメリットとしてあがられていたものには次のようなものがあります。

 ・製品の精度が悪い。具体的には、不良品の率が高い。
 ・やり取りで融通が効かない。
 ・日本の取引習慣が通用しない。

以上のようなことが今まで、中国からの輸入のデメリットとして挙げられていましたが、今では、かなり改善されている部分もありますし、中国の習慣、システムを理解することによって、スムーズな取引を行うことができます。また、それをサポートできる代行業者も増えています。

○中国からの輸入では、関税等にも注意が必要

 中国から輸入を行う場合は、その原価の安さは魅力ですが、1つ注意しておかなければいけないものがあります。それは、関税等の輸入に関する経費です。勿論、これは中国からの輸入に限らないことですが、少量の輸入の場合、案外、重くのしかかってくることがあります。最初に、ビジネスプランを立てる段階で、このような部分を無視していると、せっかく中国から安く製品を輸入して販売したのに、利益が出なかった、なんてことになりかねません。ですから、このような経費にも十分に注意を払った上で、輸入について検討してみてください。

 では、その関税について簡単に紹介しておきます。

 関税は、関税法に基づいて定められているもので、一般税率と簡易税率というのに分かれてきます。勿論、通常は一般税率というものが適用されて、品目ごとに税率が細かく決められているのですが、簡易税率とは、一部例外はありますが、総額20万円以下のものについて適用されるもので、段ボール1箱ごとに、税関手数料や中国輸出通関手数料が決められています。

 また、課税価格が1万円以下の場合は、関税・消費税が免除される場合も出てきます。

 そして、この関税の税率はだいたい0~20%なのですが、商品代金と国際送料の合計金額に対して課税されるので注意が必要となってきます。さらに、消費税は、商品代金、国際送料、それに関税の合計に対して課税されます。正確な数字等については、具体的な調査が必要となります。

○中国からの輸入なら、タオバオやアリババは?

 また、中国から製品を輸入する場合、現在では、タオバオやアリババが利用されることも増えてきています。それぞれについて見ていきます。

 <タオバオ>

  タオバオは、中国からの輸入の際に最も多く使われているサイトになります。アリババグループが運営するものですが、次のようなメリット、デメリットがあります。

  まずはメリットですが、とにかく品数が多いということを、まず挙げることができます。ここで、見つけられないものはないのではないかというぐらいです。そして、小ロットでも輸入が可能だというのも大きなメリットです。

  次にデメリットですが、続いて紹介するアリババに比べて価格が高い傾向にあるとも言われています。そして、タオバオでは個人も出展しているため、中には、質の悪い業者さんもいるようです。商品の品質は勿論、数が揃わなかったといったことになる可能性もあるようです。これらのデメリットは、タオババが流通経路の下流側に位置しているからだと言われています。

 <アリババ>

  では、アリババはどうなのでしょうか。同じようにメリット、デメリットを考えてみます。

  まず、メリットですが、タオバオなどと較べても沢山の商品について、安く手に入れることができるようです。また、流通経路の上流に位置しているため、OEMによるオリジナル商品の製作を視野に入れていくこともできるようです。次にデメリットですが、レスポンスが悪い例があるようです。これは、タオバオと違って、流通経路の上流、例えば工場直営といったものがあるためです。

〇追伸 

中国からの輸入に関しての基礎的なものについて見て来ました。この他にも、コピー商品や知的財産権に関するものなどで、そもそも輸入できないものも決められていたりしますから、個別に調査、検討が必要となります。私達、JT TRADINGでは、中国からの輸入やOEMに関する幅広い知識や人脈で、あなたのビジネスのお手伝いをさせていただきます。是非、中国からの輸入ビジネスをお考えの方は、お声をかけてください。